常に新しいことにアンテナを張り続けることの難しさ

つい1ヶ月ほど前まで、プログラマーとして生活していたが、最近コーディングをすることから離れるようになった。その結果、自分が恐れていた状況がこんなにも早く訪れるようになるとは・・・。

それは業界から取り残されるという状況である。

今現在、僕は新入社員として企業に勤めているが、今度配属される部署や会社の僕に対する評価が優遇されているのはプログラマーだったという経験からくるものがかなり大きい。その優位を今後も持ち続けたいと思っていたため、いまでもはてなを始めとして現役時代から利用していた情報リソースには目を通すようにしている。

しかし、最近どうも感覚が鈍ってきたように思える。というのも、現役のときは「おお、このニュースは熱い!」と気づいたことに対し、その感覚が鈍ってしまい、見過ごすことが起きてきたのだ。当時Web2.0とはいかなるものかと毎日考え、次世代のWebサービスについてあれこれアイディアが浮かんできたが、今ではそのようなことを考える時間はめっきり減ってしまった。それが、この感覚の鈍さを生じさせたものだと思う。

さて、このような状況で昔(といっても一ヶ月ほど前だが・・)のような間隔を取り戻すためにはどうすればいいのか。今のところ解決法は一つしか思い浮かばない。

もう一度プログラマーになるしかないのだ。

仕事で使わなくとも趣味でWebページを作るなど、コーディングをしなくてはならない状況を強制的に作り出し、PCに・プログラムに触れる時間を増やす必要がある。さもなければ、僕の長所となっているフィールドの時代に取り残されてしまう。

僕が働いていたベンチャーの社長にこんな話を聞いたことがある。

「技術の最先端を走っていられるのはせいぜい40歳ぐらいまで。それ以降はそれまでで一山をあてて、その山を運用して暮らしてく人が多いよ。」

この話が本当だとしても僕にはまだ、そのときまで20年ある。いつ実際に役に立つかは分からないが、それでも技術の最先端を走る姿勢を保ち続けたい。