Web2.0の次を考える

allyan2006-01-09

少し前に書かれたコラムだが、次世代のWebを考えたときに非常に興味深い内容であった。

GoogleRiya買収は流れた模様
http://davidtakeuchi.typepad.com/blog/2005/12/googleriya.html

機械自身が情報のContextを汲み取ってタグ付けを行ったり高度な検索機能を提供して行くような萌芽が見られる事象である。残念ながら今日現在、まだそのような萌芽は見つかっていないが、ここで何らかのブレークスルーを達成したベンチャーは間違いなく台風の目になるだろう。

僕は次世代Web2.0(Web3.0とでもいうのだろうか)の構成要素の一つとして、今までテキストが主な入力方法であった機械へのアプローチが、画像認識や音声認識によってもっと人間に近い形でなされることが挙げられるのではないかと予測している。これにより、検索ではテキスト以外の多くの情報を得ることや画像や声で入力することでテキストよりもすばやく情報の入手が可能になると思う。

他のWeb3.0の要素として考えられるのが、ブラウザの多機能化モバイル分野とのコラボレーションである。

ブラウザの機能は特にFirefoxを念頭において考えるが、非常に様々な機能がオープンソースとして開発され、P2Pエクステhttp://www.allpeers.com/index_f.htmやブログ書き込みエクステFirefox, the Social Browser - Performancingなど、今までそれぞれアプリケーションとして独立していたものがブラウザの機能として統一されつつある。GoogleOSの話ではないが、WindowsLinuxなど特定のOSに依存することなく、ブラウザさえあれば多くのことができてしまうサービスがそろってきた。おそらくブラウザのインターフェイスやアプリケーションの成長は今後加速していくと思う。

インターネット分野においてケータイ市場が無視できなくなっていることは、モバイルコンテンツ市場の4616億円(2004年)という額を見ても明確である。ケータイはパソコンに比べモバイル性やカメラや音声、位置情報といったデバイス保有などの点で秀でている。通信速度の成長により、今までパソコンで得られなかったこのような情報の入手が可能になりつつある。また通信速度の向上は逆にケータイではスペック不足から不可能であったインターネットコンテンツの利用ができるようになる。如何にしてモバイル分野で新しいサービスを立ち上げ、既存インターネットとシームレスなサービスを提供するかが重要であると思う。

今回は3つの要素についてまとめた。
・画像認識や音声認識などの新しいデバイス
・ブラウザを通じたWebのOS化
・モバイル分野とのコラボレーション
今後これらについて詳しく考えると共に、新たなWeb3.0要素を挙げていきたいと思う。