文系・理系とか総合職・技術職とか

僕と同じ会社に就職する同期の話を聞いているとやたら文系・理系とか総合職・技術職といった分類を気にするやつが多いことに気づく。僕の職種は営業なので総合職に分類されるわけだが、入社する前から総合職と技術職をかなり意識して分ける考え方に大きなギャップを感じた。この考え方は先輩社員も同様で、おそらくキャリアパスが真っ二つに分かれているからそのような考え方になっているのではないかと予想できる。

どちらの方がいいとかの話は、高校生のときから話題の種にはなるのだが、実際大成功を収めた経営者を見るとどちらかに分けることができない素質を持っているように思える。例えばビル・ゲイツスティーブ・ジョブズ堀江貴文や大前健一、ジャック・ウェルチもそうだろう。彼らの多くは若いころはエンジニアとして活躍し、そしてその後、大きなカリスマ性を持つ経営者として成長した。

文系・理系と人種が異なる人のような言い方をする理由は双方に欠如する能力へのコンプレックスがあるからだと思う。特に技術系に対するそれは、奴ら(技術系)は俺の理解できない何かが分かる、といったモノで、総合職に対するそれは、奴ら(総合職)は俺らがいなければやっていけないのに金を稼ぐことだけはうまい、といった卑下である。

上記の経営者はどちらの理解にも長けているし、どちらも持ち得ない度胸が備わっている。文系・理系とか総合職・技術職とかという区分けをしている時点でどんぐりの背比べであり、どちらが上ということは当然ないのだ。